龍頭岩は済州市龍潭2洞の海沿いにあります。済州国際空港の隣の町です。滞在時間は20分。先に正直な数字を出しておきます。駐車場から短い階段を下りると水面と同じ高さの展望スペースに出て、黒い岩が目の前にあって、波が根元を叩いている。それで見終わりです。
短いと書くと素っ気なく聞こえますが、立ってみると納得します。溶岩が固まった、焼けた炭の色。前は北の海で、水平線まで何もない。Googleの評価は17,047件で4.0。妥当な数字だと思います。近くまで来たなら寄る価値がある。24時間開放、予約不要、チケット売り場もありません。

龍頭岩(済州)で実際に見ているもの 🐉
済州島は火山の島で、ここはその事実が目の前に出てくる場所です。熱い溶岩が海水に触れて急に固まり、そのあと何百年ぶんの風と波を受けた。残ったのが、水から突き出た筋だらけの黒い塊です。角度が合うと、持ち上げた首と頭に見えます。
竜を探すのをやめると、表面のほうが面白くなります。急に冷えた溶岩は割れて反り返るので、層が妙な角度で重なり、ガスが抜けた穴が残り、縁は波に丸められている。岩の左右にある低い岩棚も同じ材料です。割れ方が違うだけ。
名前は「竜の頭の岩」。空へ昇ろうとして果たせず、頭を上げたまま波打ち際で石になった、という話が地元に伝わっています。韓国人の観光客がみんな同じ部分を指すのはそのためです。
首が見える角度 👀
ここでつまずく人が多い。階段の上から見ると、ただの塊です。水面の高さまで下りて、左側から横向きに見てください。首が胴から分かれます。写真で見たあの角度はここ。10歩ずれると竜は消えます。
理屈は単純で、首の後ろに海が抜けて見えたときだけ首の輪郭が出ます。抜けが消えると全体が一枚の板に戻る。階段の上から撮った写真がのっぺりするのはそれです。
二人なら、2分だけ別れてください。一人は手すりを左へ、一人は右へ。首を見つけたほうが相手を呼ぶ。二人でうろうろするより速い。
写真より小さいです 🌊
常連は「岩は年々削れて小さくなった」と言います。数十年前の写真にはもっと大きく写っている。大聖堂を期待して来ると落ちます。小さな家くらいの、形の強い岩だと思って来れば計算が合います。
スマホの広角と低い撮影位置も効いています。よく見る写真は水面の高さのデッキから空を大きく入れたもの。控えめな岩が堂々と写る条件がそろっています。
もうひとつ。この海岸は海が運んできたものが溜まります。荒れた日は遊歩道の下の岩にプラスチックや漂着ごみが見えます。毎日でもないし全体でもない。ただ、訪れた人が口にする程度には起きます。
営業時間・定休日・予約 ⏰
| 営業時間 | 月〜日 24時間開放 |
| 定休日 | なし |
| 予約 | 予約不要。予約する仕組み自体がありません |
| 入場 | ゲートも受付もなし。そのまま階段を下ります |
| 住所 | 済州道 済州市 龍潭2洞 龍頭岩キル15(용두암) |
| 電話 | 064-728-3918 |
| 評価 | 4.0(17,047件) |
| 所要時間 | 約20分。遊歩道を歩くなら40分 |
| 駐車場 | 隣接の公共駐車場 |
閉まらない、休まない、押さえる必要がない。韓国の有名な観光地としては珍しく、この一点がいちばん使えます。ここを中心に一日を組む必要がなくて、空いた時間に差し込めばいい。
狙うのは夕方です。17時半に島の最初の目的地としてここへ来た人が、風と光と海を一度に受け取っています。午前中の団体バスはその時間には引いている。低い日差しは黒い岩に陰影を作ります。真上からの光だと、筋も穴も一色につぶれて、切り絵みたいな写真になります。
地理をひとつ。ここは済州島の北岸なので、目の前の海は北を向いています。太陽は海岸線に沿って左手へ落ちます。岩の真後ろに夕日が座る構図は、絵はがきが匂わせていても現実には来ません。
風 🌬️
ほぼ全員が海風の話をして帰ります。そして冬は、その風のせいで4分で切り上げることになります。帽子は海に飛びます。フードのほうが安全。11月から3月に行くなら、済州市の予報より10度低いつもりで着てください。
デッキと外洋の間に遮るものがないので、下りてしまうと逃げ場がありません。荒れた日はしぶきでレンズも濡れます。いい波を待たずに、拭いて早めに撮る。

行き方と駐車場 🚕
済州島に地下鉄はありません。だから終電の計算は不要で、そのかわり足はレンタカー・タクシー・路線バスの三択になります。24時間開いている場所なので、帰りの足さえ確保できていれば時間の縛りはゼロです。
タクシーはKakao Tが実用的です。Naver地図かKakao地図に「용두암」と入れれば一番上に出ます。配車したら画面のハングルを運転手に見せる。発音の問題がそれで消えます。日本語は通じないものと考えてください。
駐車場は敷地の隣にあります。観光バス2台と同じタイミングで着くと、ぐるぐる回ることになる。朝7時か17時以降なら、階段の正面に停まれます。
龍潭2洞は済州国際空港のすぐ隣の海沿いです。到着便を降りて最初に寄る人と、レンタカーを返す前に最後に寄る人が多いのはそのため。鍵を握っている状態での20分は、断る理由を作りにくい。
靴 👟
舗装部分はどんな靴でも平気です。その先の黒い岩は違います。火山岩は乾いていても鋭くて、しぶきが乗ると本当に滑る。サンダルは後悔します。平らなところから撮ってください。
モデルコース:夕方の半日 🕓
| 16:30 | 駐車場着。階段を下りる |
| 16:40 | 水面のデッキ。手すりを左へ寄って首を探す |
| 16:50 | 海岸の遊歩道を片道10分。溶岩の岩棚を潮が満ち引きする区間 |
| 17:10 | 引き返す。ここから人が急に減ります |
| 17:30 | 車に戻る。暗くなる前で、夜がまるごと残っている |
失敗は、写真を1枚撮って車のドアを閉めること。遊歩道は岩の両方向に続いていて、「落ち着く」と言われるのはその歩きのほうです。波、風、チケットなし、急かす人もなし。
団体は時刻表で動くので、撮ってすぐバスに戻ります。つまり100メートル歩くだけで、この場所で手に入る静けさのほとんどが買えます。到着日や出発日に差し込むなら、フライトの前後に40分だけ空ければ足ります。

釜山と組み合わせるなら ✈️
釜山から済州へ日帰りは厳しい。ただ金海からの便は多くて短いので、釜山に数泊して済州に数泊する形なら素直につながります。釜山を先にして金海から飛ぶ。便やターミナルの情報は韓国空港公社のサイトで確認できます。
時間を食うのは金海空港と市内の往復のほうです。早朝便を取る前に金海空港から海雲台へ|リムジンバス・軽電鉄・タクシーの選び方を読んでおくと、どれに乗るかで迷いません。
龍頭岩で海際の岩が気に入ったなら、釜山にも同じ発想の場所があります。海東龍宮寺は朝4時から開いている。こちらは朝が正解で、龍頭岩とちょうど逆です。
行かなくていい人 🙅
済州3日、車なし、南側の西帰浦泊。それなら飛ばしていい。島を横断する時間のほうが高くつきます。南岸には、泊まっている場所から歩ける範囲に大きい景色があります。
済州市泊、空港の近くを走る予定がある、チェックインまで3時間空いた。それなら行く。かかるのは駐車スペースと20分だけです。
短く答えると 💬
予約は必要ですか?
予約不要です。時間指定入場もありません。そのまま行ってください。
何時から開いていますか?
24時間、毎日。定休日なし。光と人の少なさで選ぶなら夕方です。
所要時間は?
岩と展望スペースで20分。遊歩道を片道歩いて戻るなら40分。午前中に着くなら駐車の時間を足してください。
一人でも行きやすいですか?
受付も入場券もない海沿いの展望スペースなので、一人でまったく問題ありません。首の角度を探すのも自分のペースでできます。
日本語や英語は通じますか?
係員のいる施設ではないので、会話の場面はタクシーくらいです。Kakao Tの画面に出る「용두암」を見せるのが一番確実。
車がなくても行けますか?
行けます。済州市内なのでKakao Tのタクシーで完結します。出発前にNaver地図で「용두암」を保存しておいてください。
子ども連れでも大丈夫?
舗装された展望スペースはベビーカーでも進めます。黒い岩には上げないこと。鋭くて、しぶきが乗ると滑ります。駐車場からの階段は短いので、抱っこ紐が必須という場面はほとんどありません。
まとめ 📝
- 済州市龍潭2洞 龍頭岩キル15。24時間開放、定休日なし、予約不要。
- 滞在の目安は20分。遊歩道まで歩けば40分。
- 水面の高さまで下りて、左側から横向きに見ると首が出ます。
- 夕方は団体バスが引いていて、低い光が黒い岩の筋を立てます。
- 北向きの海岸。夕日は海岸線に沿って左手に落ちます。
- 岩は削れて昔より小さい。荒れた日は漂着ごみが溜まります。
- 済州島に地下鉄なし。Kakao Tと「용두암」の画面表示で解決。駐車場は隣接。
- 冬の風は本気。火山岩は濡れると滑る。サンダルは避ける。
- 評価4.0(17,047件)。電話 064-728-3918。